親指股の破れ修理
久保田スラッガー25MS
皆さんグラブ弄ってますか?
私は今日も弄ってますよ~(^^)
さて本日は先日のウィルソンに続き、またまた親指股の破れ修理をご紹介しようと思います。
もう、この修理に関しては「日本一」を宣言してもいいんじゃないかと自負するくらい数をこなしているわけですが人間不思議なものでやればやるだけ作業時間が短くなります。
「頭で考える前に手が動いている」
そんなレベルに達しました!はいo(`・ω´・+o)
能書きはさておき、早速「親指付け根のハミ出し解れ&亀裂」
を直していこうと思います。
本当にこの修理多いなぁ。
月に5件くらいはやってるな、こりゃ!
今回のグラブは久保田スラッガーの25MSです。
サムホールドというラベル部の革が親指先まで川の流れのように伸びたスタイルが特徴です。
この川の流れはスラッガーの「S」を表わすと同時に親指が外側に反り返るのを防止してくれます。
オーダーグラブでもサムホールド付きは人気があるようでサムホールド付きで一番小さい25MSは基本形に使われる率も高いです。
ウェブは一見昔からある普通の十字に見えますが実は最新ウェブです。
まぁ、どこがって感じですが・・・
親指股修理
それでは破れ修理を行っていきましょう。
まずは恒例のウェブ外し!
ウェブが付いていると親指の股が開けずミシンも入りずらいので潔く外します。
今回はウェブの革紐交換も一緒に行うので少し報われます(^^)
ウェブの紐を外すと同時に親指芯も外さなければならないので「左側」と「下側」の革紐は全て外してしまいます。
この辺が修理代金をいただく理由でしょうか。
修理箇所を覗くと「ぱっくり」イッテますね。
ハミ出し部分も解れていますので必殺千枚通しの登場です!
この千回通しで穴を開けて手縫いする時が一番「俺やってんな!」と思ってしまいます(^^)
ハミ出しが終わると裏から当て革をして八方ミシンで縫います。
破れを補修するというよりハミ出しの解れが再発しないように縫うといったイメージです。
べた縫いで縫うので仕上がりは結構綺麗ですね。
最後にウェブと革紐を装着すれば修理完了です。
捕球面もカサついている所に油を塗りグラブブラシで磨き上げます。
私は「ここまでする必要があるのか」というくらい磨き上げてあげてお客様にお返しします。
なぜならそれが私にとってポリシーだからです。
「来た時より美しく」です(^^)
まとめ
今回の修理も全力で行いました。
修理箇所も極力小さくまとめましたので遠目で見るとどこを修理したか分からないでしょう。
あと、メーカーさんから強めのミシン糸を販売する店を紹介されたので今度訪問しようと思っています。
修理に最適な強めのミシン糸が見つかればいいですね。
ご清聴ありがとうございました。
またお会いしましょう。
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