親指芯の加工1
女性からの依頼
皆さんグラブ弄ってますか?私は今日も弄ってますよ(^^)/
今回は先輩のチームメイト、女性プレーヤーからのご依頼です。
親指が効かずうまくボールを掴めないという事でした。
ソフトボール3号球での使用との事で早速グラブを拝見させていただきました。
うん?見たことあるぞ・・・この型は・・・
私が以前所属していたチームの監督さんからのご依頼で私が型付けしたグラブでした。
道理でしっくりくる型だと思った(^^)
しかし、当時は軟式の当て捕り系型付けでしたので浅いポケットはソフト3号には合わないのかな・・・
話を聞けば掴んだ時に親指を効かしたいけどうまく効かないという事なので根本的に当て捕りではなく掴み捕りが彼女の捕球スタイルなのだと推測し型の手直し&親指部の微調整を引き受けました。
問題点を探れ
話を聞いて問題点を探っていると彼女は握力が弱い事が判明しました。
なのでここだと判断し握った時にワンテンポ遅れて親指が閉まるので掴み切れずに弾かれるとの事です。
自分が今回のグラブを握った時には感じる事の無かった感覚なので「なるほどなぁ」と考えさせられました。
で、早速加工作業に取り掛かります。
この手の問題は決まってグラブの内部に隠れていますのでまずは革紐を外していきます。
で、グラブ内部から芯をシュッと引き出します。
もし、この作業を実際にやってみたい方がいたらぜひおすすめしたい事が一つあります。
それは「芯を抜いたグラブに手を入れてボールをパシパシする」という行為です。
これをぜひ、やっていただきたい。
そうする事でグラブにとって芯がいかに重要なパーツか認識出来ると思います。
普段は意識する事の少ないグラブの芯ですがすごく重要なのでバラしてみた時はぜひお試しあれ。
芯加工開始
では、早速芯の加工に取り掛かります。
芯の動きを良くする、というか曲がりやすくする為に芯の裏側にスリットを入れます。
う~ん、全然見えないからうまく伝わらないぜぇ。
微妙に入ったタテ線が今回入れたスリットです。
このスリット加工、結構単純作業ですが効果絶大でやった後はスイスイ親指が曲がります。
ついでに親指にボールが引っ掛かるように芯の一部もカットします。
これでより親指が曲がりやすくなりました。
よく考えてみると加工前の画像も無いし動きの確認に静止画ってのも何ですがとにかく曲がりやすくなったという事で(^^;
まとめ
結局、親指の曲がりやすさは芯の抵抗を減らす事でたやすく変えられるのです。
それが良いかどうかは人それぞれの使い方や考え方次第ですが・・・
以上親指芯のスリット加工でした。
簡単加工で効果絶大なので親指の動きに違和感を感じる方はぜひ加工してみて下さい。
自分で加工は「無理」という方は、私が加工しますのでお気軽に声かけして下さい。
それではご清聴ありがとうございます。
次回は親指掛けの位置変更をお伝えします(^^)/
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません