ヘリ革修理&指あて追加1
初登場指あて追加加工も
皆さんグラブ弄ってますか?
私は今日も弄ってますよ~(^_^)
さて、本日は古くからの友人の息子ちゃんより
「古くなってしまったグラブだけど愛着有りすぎて次のグラブが選べないので何とかしてください!しゃす!」
とのご依頼です。
お父さんからも「お任せで」と言われたので思い切りやろうと思います。
「お任せ」は私の一番好きなパターンですぞ(^^)/
肝心のグラブを手にしてみると
なるほど!
めちゃくちゃ捕りやすくなっていました。
当て捕りではなく完全なる掴み捕りです。
私がいつも思うことは浅~く仕上げた当て捕りグラブだろうが深~く仕上げた掴み捕りグラブだろうが、要はピタッとボールが止まればそれでいいんですよ。
浅く仕上げて握り替えを早くしたところでポロポロやってちゃ意味無いし、深くしたってボールが遊んでいたら握れないし。
ボールと仲良しのグラブに仕上げないといけません。
さて、肝心のグラブはこんな感じで全体的にくたっとしています。
ところどころ革も薄くなったり革紐の穴が広がったりしています。
寿命と言えば寿命です。
でも、寿命と言わなければ寿命ではありません!
こういう物を大事にする子のグラブは新品を買うよりも感動するようなグラブに仕上げます。
それが私のポリシーです(^^)
で、今回はお任せ全力修理なので当然の如く全紐交換です。
まず、人差し指が異様に、ふにゃふにゃのくったくたなので指袋を中から引っ張り出してみると指の芯が切れかかってました。
糸屑を圧縮した少年用定番の芯なので、よくこうなります。
修理方法は革を当てて指先と根元を繋いでいきます。
意図せずしてヘキサゴンスタイルになって、ちょっとカッコいいですね(^_^)
指袋を出すの図!
こんな複雑なグラブをいとも簡単に作るグラブ職人さんの技術には、感心以外の言葉が見つかりません。
下処理が終わったので恒例のヘリ革外しに取り掛かります。
切れないハサミで地道に外していきます。
この絵だけ見ると、完全に終わったグラブですね(^_^;
そして、ヘリ革を全て外し、要らない糸屑を丁寧に取り除くと~
皆さんお待ちかねのスカッとヘリ革無し状態が現れます!
いや~、疲れた体にしみるぅ~!
んなわきゃないなっと(^^)
で、新しいヘリ革を付けて行くのですが今回は指あても新規に取り付けますので一工夫します。
指あてを付けるにはヘリ革を外す必要があります。
なので先にヘリ革を付けてしまうと指あてが付けられません。
かといって、指あてを付けた後にヘリ革を付けると不細工になります。
え~と、今回付ける指あては東北楽天の藤田選手風の「ヘリ革の無い指あて」です。
普通の指あては、指あての上にヘリ革を付けますがこの指あてはヘリ革の役目も果たしますので、ヘリ革特有の段差がありません。
う~ん、文章が変だぜぇ~(^^;
ヘリ革の縫い方はこんな感じです。
今回は右の縫い方で革を伸ばして指あての役目も果たして貰いました。
革をヘリ革付きの指あて状にカットし、ヘリ革の役目を果たす部分をヘリ革の厚さまで漉いてきます。
そして本来のヘリ革と共に縫い付けて取付け完了です。
最終の出来上がりはこんな感じです。
気になる指あての指触りも気持ちよく破れも隠れて一石二鳥です。
まとめ
とりあえず前半戦は上手くまとまってくれました。
後半戦は革紐交換とウェブ交換とオイル加工です。
その様子はまた後日報告したいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
またお会いしましょう(^^)/
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