破れ修理 指股編1

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指股の破れ修理

今日も大好きな修理のご依頼をいただきましたb(^^)/

破れ修理の定番箇所「指股」です。

どうしてもゴロを捕る時に一番当たる場所なので革がすり減って破れてしまいます。

と、同時にハミ出しとの境目の糸が解れてペロ~んとなるのが定番セットです。

では、サクッと直してやるぜっ!

手縫い

皆さん、修理というとミシンでダダダダダって縫うイメージがあると思いますが私の場合は結構手縫いもします。

主にハミ出し糸が解れてペロ~んの時に手縫いします。

やり方はアナログで、千枚通しで針が通る穴を開け、チクチクと縫っていくだけです。

で、その時に使う糸は通常の00番糸の倍くらいある畳縫い糸です。

縫いP加工の底を縫う時に使う糸ですがこれが蝋引きされていてめちゃくちゃ強いんです。

ただ、やはりめちゃくちゃ太いので千枚通しが無いと貫通しませんし、引き抜く時もペンチで針をじわりじわりと引き抜きます。

この時、引き抜き方を誤ると糸が切れるかハミ出しが切れるかするので細心の注意を払って引き抜きます。

イメージとしては金魚すくいのポイを破らないように金魚を運ぶ時のような・・・違うような(^^)

とにかくめちゃくちゃ力を入れてるんだけと”ドゥンっ!”と糸にいきなりテンションが掛かるような事は絶対にせず、じわ~っと、ただひたすらまっすぐ引き抜くのがコツです。

で、ハミ出しが本体ときちんと接合出来たい今度は擦り減って穴が開いた部分の修理に移ります。

愛用の八方ミシン

私の愛機は名機と名高い八方ミシン工業製の「DI-4A」です。

何と今時、手回しです!

実はちゃんとモーターもあるのですがセットする時間がなくて後回し後回し手回し、後回し後回し手回しを延々繰り返しております。

手回しのメリットは何といっても一針一針丁寧に狙った所を縫える事です。

モーターでも可能でしょうが超低速の手回しには勝てないでしょう。

また低速域でのトルクも手回しの方が勝っていると思います。

ただ唯一にして最大のデメリットがあんですよ、手回しちゃんには!

それは「左手で対象物を持ち、右手でハンドルを回す」ので安定感がバリバリ悪いんです。

ヘリ革などキッチリ本体に添わせながら縫う作業などは左手の人差し指と親指のみでグラブを掴んで縫っていくので終わったころには指の感覚が無くなるほどしんどいです。

それでもキッチリ真っすぐ縫えているので問題無いのですが近いうちにモーター付けようと思います。

完成

で、最後は裏から当て革をしてミシンでダダダダダと縫えば完成です。

破れ穴が小さかったのでちょい埋めバージョンで対応しました。

今回の修理も完ぺきであります。あと、当て革は裏にするか表にするかという問題はまた近いうちに書こうと思います。

ご清聴ありがとうございました。

またお会いしましょう。