破れ修理 捕手用ミット編
キャッチャーミットフルメンテ
皆さんグラブ弄ってますか?私は今日も弄ってますよ~(^^)
今回のご依頼はキャッチャーミットの古メンテナンス&修理です。
ウェブ下の捕球面破れが最大の修理箇所です。
いつものように修理方法を探ります。
この手のウェブ接合部の破れ修理は2パターンに分かれます。
1つはステッチを解いて裏に当て革をしミシンを走らせる方法。
で、もう一つは破れた部分を切り取り新規でパーツを作成し縫い合わせる方法です。
前者のメリットは修理箇所があまり目立たないという事で既存のパーツを残すので色目とか風合いで周りとの調和がとれます。
デメリットは補強したとしてもやはり弱ったパーツの補修なのである程度限界が見えます。
一方、後者のパーツを切り出して縫い合わせる方は新品の革でパーツを作るのでやはり強いです。
しかし、その一方で色目や風合いが周りの革と違うので違和感があります。
また革と革をどこかで接合しないといけないので必ず段差が生じます。
どんな修理でもそうですが出来上がりを想像しベストな道を探り突き進みます。
またお客様とどんな仕上がりが良いか相談し修理方法を決めます。
パーツの切り出し作業
今回は弱った部分は切り取り新規で作って欲しいという事でしたので早速パーツを作ります。
革紐を解き切り取るパーツをミット内部から引っ張り出します。
で、そのまま革にトレースします。
マッシュルームかよっ(^^)/
と、いうツッコミはごもっともですがいたってマジメです!
で、不要なパーツをバサッと切り取りミシンでダダダダダと縫えば完成です!
なるべくオイルを塗ったりして修理箇所が分からなくなるようするのですが仕上がり具合が良かったので敢えてツートン風に仕上げました。
ラストスパート
大物が終わったので残りの小物箇所の修理に取り掛かります。
またいつもの如くチャッチャマンボチャチャマンボとチャチャっと終わらせる予定でしたがそうは問屋が卸してくれませんでした。
あと2か所の破れ修理が結構奥まった所にあったので革紐をほとんど全て解かなければなりませんでした。
OMG(^^;
ですが紐通しは大好きな作業なので問題無しですが。
今回のご依頼は革を上から当てて縫って欲しいという事でしたが以前の修理で裏から革を当てて縫ってしまっていたので出来ませんでした。
まとめ
今回のミットは長年の使用による経年劣化が酷かったですがそれでもきちんと修理してやれば見違えるほど綺麗に蘇ります。
やっぱり物を大事に使うっていいもんだなぁとつくづく思う今日この頃なのであります。
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