型付けグローブ専門店 ベースボールショップGTK
西武ライオンズ担当12年の実績と技でプロ仕様のグラブをあなたに!
  • TOP
  • >
  • 湯もみ型付け

段落
湯もみ型付けとは、ボールを捕りやすい最適な状態にグラブを加工する事を指します。よく「柔らかくしてくれるんでしょ?」と言われますが本質は柔らかくする事ではなくあくまでもボールを捕り易くする事です。柔らかくするのはその一環でしかありません。
段落
野球用品店に並んだグラブを手に取った事のある方なら分かると思いますが同じ商品でも捕り易そうなグラブと捕りにくそうなグラブがあり購入する時はほとんどの方が前者を選ぶと思います。しかし希望モデル(お気に入りの選手モデルなど)が捕りにくそうで、希望しないモデルが捕りやすそうな場合どうしますか?答えは、「捕りにくそうだけど希望モデルだから買う」、「希望モデルではないけれど捕り易そうだから買う」のどちらかだと思います。そういう妥協のグラブ選びで本当にいいですか?後々愛着を持ってグラブに接することが出来ますか?私は出来ません。グラブに対する思いが強いからそうなのかも知れませんが絶対に納得して買いたいと思っています。
段落
運良く希望モデルで捕り易そうなグラブを見つけて購入しても型の付け方に失敗しては元も子もありません。実際、型の付け方がいまいち分からない、納得出来ないと悩んでいる方は多いと思います。そこで登場するのが湯もみ型付けなのです。湯もみ型付けを施せば別嬪さんのグラブも不細工さんのグラブも全てのグラブで最適な位置にポケットを作り出せ捕り易いグラブが出来ます。だから購入する際は好みの色、大きさ、形など迷わず希望するモデルが買えるのです。これは地味だけど重要なことだと思います。
段落
それでは湯もみ型付けとはどんなものか詳しく実際の湯もみ型付け工程を写真を交えて紹介していきますのでその重要性、必要性を感じて下さい。

湯もみ型付け-工程1 【逆通し(逆巻き)(逆トジ)】

型付けをする時はまず手口ヒモを逆通しします。この作業をすることによりグラブの開閉にかかる力の方向が変わり閉じやすいグラブから開きやすいグラブへと変わります。実際のプレーで重要なのはボールを掴むことつまり閉じることですが、掴むにはまずグラブが十分に開かなければなりません、いい角度でグラブが開ければ自然といい形で掴めるものです。だからまずは逆通しをして開きやすいグラブにしてやることが重要なのです。また逆通しをすることにより手を入れる角度が変わりポケットがウェブ付け根付近からグラブの中心側(手の平の上)に寄りますのでそれだけでもやる価値は十分あります。
段落

湯もみ型付け1 湯もみ型付け2
通常通し 逆通し
左が通常通し、右が逆通しです。ヘリ皮に掛かるヒモの巻く方向が逆になっております。

湯もみ型付け-工程2 【湯もみ】

次にグラブを湯モミします。【湯モミ】とは逆通ししたグラブを熱湯に浸け十分革の繊維を柔らかくした上で揉み解すことをいいます。グラブを熱湯に浸ける?!と驚く方もいると思いますがこれが今のグラブ業界では常識になりつつあります。なぜお湯につけるのかと言いますと、普通新品のグラブは硬くハリがあるので型を付けることが容易でありません。しかし熱湯につけると革の繊維が解れ瞬時に革が柔らかく、また伸びやすくなるのです。だから思いとおりの型を付けられるのです。
段落
湯もみ1 湯もみ2
グラブを熱湯に浸けます
段落
熱湯に浸け柔らかくなったグラブをそのまま乾かしたのではまた元の硬いグラブに戻ってしまいますのでここでもみ作業に入ります。グラブというものは同じモデルでも革質、縫製により1個1個違う物に仕上がってしまいます。だからもみ作業は非常に難しく、やり方によっていいグラブにも悪いグラブにもなってしまいますので細心の注意をはらって作業します。まさに長年の勘が物を言う作業であります。
段落
湯もみ3 湯もみ4
湯もみ5 湯もみ6
グラブ全体をモミ解します
段落

湯もみ型付け-工程3 【捕球面伸ばし】

工程2で十分にもみほぐし柔らかくなったら次はポケット作りに入ります、この作業はグラブハンマーでボールを捕る位置を叩き、革を十分に伸ばします。思い描いてほしいのですがフライパンとふかふかの座布団。同じ高さからボールを落としたらどちらが弾きますか?考えるまでも無くフライパンがより弾くでしょう。グラブにも同じことが言え、ハリがあり硬過ぎるとボールを弾く原因になりますので革に十分余裕を持たし弾きにくいポケットを作ります。
段落
ハンマー1 ハンマー2
ハンマーを使ってのポケット作り

湯もみ型付け-工程4 【乾燥】

ここまでで第一段階終了です。グラブが濡れたままだと革にとっての大敵カビが発生しますのでグラブ専用の乾燥機で完全に水分を抜ききります。
段落
乾燥1 乾燥2
専用乾燥室で乾燥させます
段落

湯もみ型付け-工程5 【仕上げ】

乾燥させたグラブは完全に水分が抜けるとまた硬い状態に戻ります。ここで最終仕上げ段階に入ります。電熱器などでグラブを温め再度工程2~3の作業を繰り返しオイルを塗り完成です。ここではお湯に浸けませんが同じ作業を2度行なうというわけです。この時点で普通にキャッチボール、ノックなど出来る状態にまで仕上がっています。さらにボールを捕る最適の位置にポケットを叩き作っていますので普通に型を付けたグラブに比べ簡単にボールを捕ることが出来ると思います。
段落
以上で湯もみ型付けの工程についての説明は終わりです。

湯もみ型付けの必要性 【まとめ】

なぜ湯もみ型付けが必要か。試合の時は必ずしも思い描いたとおりのバウンドで打球が来るとは限りません。思ったより打球が弱かったりイレギュラーしたりして、グラブのポケットで捕球しようとしたけど外れた位置で捕球しなければならない事があります。その時エラーはおきます。1つのエラーで試合の流れが変わることもよくあります。だから、どこにあたっても捕れるように練習の時、グラブ全体を使うように心がける事が必要です。具体的に言えばポケットには【手の平】【土手】【ウェブ付け根】【ウェブ】【指先】の5つがありますがこの5つのどこで捕っても捕れるようにしなければなりません。プロ野球選手の多くが決められた1ヶ所のポケットで捕球するのは困難である、だから練習でポケットを使い分けると言っています。練習では弾いてもいいから土手の上で捕ったり指先で引っ掛けるように捕ったりして下さい、その積み重ねが試合で生きる場面もきっとあると思います。
段落
プロ野球選手の多くは野球メーカーと契約してますが、それを解消してまで久保田スラッガーのグラブを使う選手が増えてきています。(福岡ソフトバンクホークス、西武ライオンズ、オリックスバファローズ、阪神タイガースなどに多く使われています)それは、選手の要望を聞き入れ実践の積み重ねで出来上がった湯もみ型付けをしているからに他なりません。つまりセンス抜群のプロ野球選手でもグラブの型を付けるのは容易ではないということなのです。我々アマチュアと同じようにプロ野球選手も湯もみ型付けを必要としているのです。
段落
また久保田スラッガーのグラブは他メーカーと異なり革にコーティングを施してません。これは革本来の良さを素直に引き出し、より手に馴染み易くする為です。湯もみ型付けには水を弾く多量にコーティングされた油が邪魔になるのです。
段落
最後に湯もみ型付けはする店により全て仕上がりが違います。当店の型付けは西武ライオンズの選手からグラブに対する要望を聞き入れて完成させた実戦派です。「プロ野球選手のグラブはどういう型をしているの?」と思ったことはありませんか?捕りやすいんだろうなと思ったことはありませんか?当店でその疑問を解きます。プロ野球選手が使用しているような捕りやすいグラブに仕上げますのでぜひ、一度当店の湯もみ型付けグラブをお試し下さい!

日頃の手入れ 【メンテナンス】

グラブをいい状態に保つにはグラブを大事に使おうという気持ちが必要です。練習後にレザーローションやグラブスパイククリーナーで汚れを落とし、バットのヘッドで捕球面のしわが無くなるまで滑らかに伸ばし、少しかさついている所にスラッガーオイルやスクワランオイル、スクワランスプレーなどのドロース系を塗ります。そして、指先部分を下にして日陰の風通しの良い所に保管します。また、雨天時にグラブを使用した時はタオルでグラブを拭き、乾燥剤入りの箱や袋に入れよく水気を取って下さい。完全に乾燥したら薄くスラッガーオイルを塗りグラブのかさつきを取って下さい。なにより毎日グラブを見つめてやる事が大事です。
アドレス
TOP 軟式グラブ 硬式グラブ 湯もみ型付け 取替ウェブ シミュレーター リンクサイト 会社概要 サイトマップ