破れ修理 指股編2
指股の破れ修理
今日も大好きな修理のご依頼をいただきましたb(^^)/
破れ修理の定番箇所「指股」です。
前回の指股部の破れ修理とは少し破れ箇所が異なるので修理方法も異なります。
前回はポケットの破れが少なく主にハミ出し部の縫い糸が切れた事による修理でしたが
今回は捕球面の革自体がだいぶやられています。
でも、よ~く見るとハミ出しが完全に露出しているのでハミ出しの段差で革が少しづつ擦り減ったパターンですね。
こうなると裏からの当て革が難しいというか出来ません。
表から革を当てるパッチワーク方式が今回の修理方法に決定です。
この時注意しないといけないのはやはり「段差」と「革目の違い」でしょう。
まぁ、穴が開いた状態よりはマシですがデコボコした捕球面ではナイスなプレーは期待出来ませんよね(^^)
なので切り出した当て革の周囲を少し鋤いてハンマーで叩き、なるべく段差を感じないように整形します。
この一手間をやってる時が「修理ヤッテルナ~」って感じになるので好きですね。
では革を貼ります。
いいですね、この曲がり具合が!
グラブの修理には直線的な革より少し曲げた革が似合います(^^)/
で、貼るポイントは本体とハミ出しと反対側の革の上です。
これをミシンで縫う事により革と革を繋ぐのが目的です。
話は少しソレますが当て革などせずに革と革が完全に引っ付いて離れなくなり、なおかつ柔軟性も保てる接着剤があれば修理界に革命が起こるのですが・・・
実は今、試している材料があり耐久性さえ実証出来ればという段階なのでいずれまた報告したいと思います。
では縫っていきます。
縫い方はいつものようにジャギジャギ~っと縫っていくのではなく革を留めるイメージで当て革の周囲のみを縫っていきます。
でも、今回は指股に掛かっていたので段差が生じてしまいました。
そこで段差が出来た部分をハンマーで密着させ、その部分のみジャギジャギ~っと縫いました。
本当はジャギジャギ~っと縫いたくなかったのですがこのまま放置すると必ずそこから剥がれてしまうので背に腹は変えれません(;;)
で縫いあがりはこんな感じになりました。
やはりジャギジャギ~っと縫った所が目立ちますがグランドで使っていくと縫い糸が捕球面に馴染んでくるのでより自然になると思います。
最後にオイルを全面に縫って今回の修理は終了です。
まとめ
今回の修理は画像にはありませんがミシンがギリギリ入る限界点での修理となりましたので前回の指袋修理同様内部から全ての指袋を一旦外に出しての作業となりました。
もっともっと先の細い八方ミシンが欲しいぜ!
といつも思ってしまいます。
今回の修理もGOODでした、またお会いしましょう(^^)/
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