破れ修理 指股編3

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嬉しい依頼

皆さんグラブ弄ってますか?

私は今日も弄ってますよ~(^^>

さて本日はお客様より過去のブログ記事「破れ修理 指股編1」のように修理して欲しいとのご依頼を受けました。

このブログの目標の一つにグラブ加工や修理の参考書になればというのがあります。

なので記事を指定していただく事は本来の目標を達成している事になり、大変嬉しく思います。

またどんな感じの仕上がりをご希望かも分かるので的確な修理や加工が可能となります。

指股修理は根気が全て

では、早速修理していきましょう。

グラブの状態はこんな感じです。

破れ修理 指股編1とほぼ同じ状態なので今回の記事も同じ状態で進行します(^v^)

まずはアタッチグリスを除去します。

外からのアプローチのみで済む場合は取りませんが今回は八方ミシンでの仕上げがありますので最初に除去します。

それではハミ出し修理に取り掛かります。

千枚通しで穴を広げたら針で縫うという作業を行います。

この時の注意点は既存の針穴にきちんと通す事です。

穴が増えるとそれだけ強度も下がりますので出来るだけ穴は開けないようにします。

今回は右と左、両方のハミ出しが外れていましたので両方とも一気に縫いましたが人差し指側は刺した張りを引き抜く穴が無かったのでウェブ取り付け穴を使って何とか縫っていきました。

本当に根気のいる作業です。

八方ミシン登場!

年末に故障→修理→生還と波乱の展開をみせてくれた八方ミシンはあれから絶好調中畑清です!

油を必要以上に注入しているので快調そのものですが一方で困った問題も発生しています。

それは油が垂れてくるのです。

構造が単純なので裏から覗けばメカが全て見えるようになっています。

その見えるところから油がにじみ出てくるのです。

むむむ~、油が無いとミシンが動かない、ミシンが動けば油が垂れる・・・

小まめにタオルで拭いていくしかないのかな。

まぁ、気を取り直して作業を進めます。

破れ部分をミシンでダダダダダ~っとはいきませんが縫っていきます。

ハミ出しの際を縫うので一針一針、針の落としどころを調整しながら縫っていきます。

ほとんど手縫い作業のようなスピードですがミシンでないと絶対縫えない箇所なので本当に重宝します。

ありがとう!八方ミシンちゃん(^^)

さて、気になる仕上がり具合ですが今回も綺麗に仕上がりました。

まとめ

指股の修理はアナログ的な修理となり時間も掛かるのですが出来上がるとグラブもシャキッとして気持ちがいいので大好きな修理の一つです。

限界はありますがたいていの破れは対応出来ますので穴が開いて困っている方は一度ご相談ください(^^)

ご清聴ありがとうございました。

またお会いしましょう。