獅子舞王国さぬき2017
獅子舞県さぬき
さぬきと言えば皆さん「うどん」と答えますが実は獅子舞の盛んな地域でもあります。
現在は県内に約800ほど獅子組がありますがその昔は1200ほどありました。
秋祭りを中心に熱い演舞を繰り広げみんなを楽しませてくれます。
町レベルで獅子組があるのではなくもっと小さなコミュニティー毎に獅子組があるので
盛んな地区だと1つの小学校に3~5組くらい獅子組があったりします。
日本一小さな県の香川県ですが獅子舞文化は広く根付いているのです。
獅子頭
皆さん獅子舞と言って思い浮かぶのは木彫りの獅子頭ではないでしょうか。
獅子頭職人がノミを使って木を彫り獅子舞の形にしていくのを想像していると
思いますがそれはさぬきでは正解であり不正解なのであります。
私の地元の獅子は宇津というスタイルの木彫りの獅子頭を使っています。
讃岐木彫り獅子
讃岐の獅子ですが京都で作られた物を使っています。
これは職人がいるかどうかの問題だと思います。
さぬきには木彫りの職人がいないのです。(いたらごめんなさい)
こんなに獅子舞が盛んなのになぜ獅子頭職人がいないのか
皆、他県まで獅子頭を買いに行っているのか
答えは「ノー」です。
ちゃんと讃岐の獅子頭職人の獅子頭を使っているのです。
讃岐の張り子獅子
実は讃岐の獅子組で多く使われているのが張り子の獅子頭なのです。
粘土や木を削って作られた獅子型に糊のような物をつなぎに
和紙を何層も何層も重ね3ミリのほどの厚みで獅子型に貼り付け
糊が乾いたら獅子型からばりっと剥がします。(実際はもっと繊細)
するとある程度の硬さを持つ紙の獅子が出来ます。
これに胡粉と膠をぬるま湯で溶いたものを塗り硬~くしていきます。
乾いたらサンドペーパーで磨きまた胡粉膠お湯を塗り
また磨き、3回ほど繰り返したら下地処理の完成です。
その上から漆や金箔で装飾し馬毛の髪と耳を付ければ
讃岐の張り子獅子の完成です。(張り貫き獅子かな)
讃岐張り子獅子
讃岐の猫獅子
張り子の獅子が出来てめでたしめでたしですが実はもう一種類いるんです・・・
それも超主役級のやつが。
それがこれ「猫獅子」「毛獅子」と言われるタイプの獅子頭です。
讃岐猫獅子 毛獅子
張り子獅子であることには変わりないのですがその表面にはびっしりと毛が生えています。
これがかっこいいんだ!しかも怖いんだ、子供には猛烈に。
このタイプの獅子の一番の特徴は目が動く事です。
内部に木で作られた目が動くギミックが装備されています。
言葉では分かりにくいと思いますが目の裏の棒を押したり引いたりして動かします。
讃岐猫獅子 毛獅子
この目が怖いんだ、子供には。特に3歳までは激泣き率90%です(^^)/
それでも親は笑顔で「噛んでくださ~い」なんて言うから子供は地獄です。
獅子舞王国さぬき
そんなさぬきの獅子舞が一同に会するのが「獅子舞王国さぬき」なのです。
今年で第9回目を迎え約70の獅子組が集まりましたがギャラリーも大勢来ていて最高に盛り上がっていました。
私の獅子組も以前は出ていましたが最近出ていないのでまた出たいですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません