キャッチャーミットフルメンテナンス

修理工房,破れ修理プロステ,破れ修理

お馴染みプロステ硬式ミット

皆さんグラブ弄ってますか?

私は今日も弄ってますよ~(^_^)

さて本日は当ブログではもうお馴染みの硬式プロステイタスキャッチャーミットのメンテナンスを行いたいと思います。

もう何回目の登場か分からないくらい登場しているミットですが今回もきっちりとご報告させていただきます( ノ;_ _)ノ

革の限界に挑戦中

このミットはもともとツーピースウェブを採用していたのでウェブと本体の繋ぎ目に大きな段差がありました。

しかし、そこはポケットの「芯」とも呼べる位置だったのでボールが段差の角をガッスンガッスン削っていきました。

あれよあれよとまばたきする間に穴が開き、せっかくの硬式オーダーにも関わらず半年程で「廃棄か?」

と、思ってしまうほど破れてしまいました。

最初は革を裏から当ててミシンで縫っていましたが全く意味がなく、すぐに元の破れた姿に戻りました。

高校生の硬式ミットって今更ながら消耗するなぁとつくづく思い知らされました。

そして二回ほど縫った後で「これはキリが無い!」と悟り方向転換したのです。

それが現在のスタイル
ミット修理A0605

ミット修理A0605

「被せ式ツーピースウェブ」なのです。

段差の破れをツーピースウェブの下側で完全に包み込むので破れは放っておいても大丈夫です。

これは我ながらちょっとした発明で、多少革の段差は出来ますが元々革紐が通っていた所に革の端がくるので捕球にも送球にも全く問題ありません。

そんな発明品のツーピースウェブは無事ですがその境目下の本体革がやられてしまいました。

ミット修理A0605

ぐちゃぐちゃですね・・

ボールって段差を見逃してくれません・・・

嘆いていても始まらないので早速ウェブ紐を外して破れ修理を行います。

革がすり減っていたのとヘリ革が破れていたので当て革&ヘリ革交換を行いました。

ミット修理A0605

少々ヘリ革の端が気になると思いますがこの通り!

ミット修理A0605

革紐でヘリ革の端を隠しますので問題無しなのです(^^)/

これでしばらくは大丈夫でしょう。

完成画像はこちら

ミット修理A0605

またシャキッと蘇ってきました。

このミットは永遠に生き続けるのじゃないかと思うほど何度でも蘇ってくれるので修理のし甲斐があります。

打ちあわせは念入りにの巻き

いやぁ、今日も良い仕事が出来ました(^^>

お疲れ~!

と、思った矢先~~~~!

「小指のヘリ革の破れとウェブの紐を替えておいてね~!」

ち~ん・・・

今、新たに紐を通し直したばかりだぜ+( ̄ー+ ̄)+

通し直した紐を全力でバラし、ヘリ革修理を行います。

ミット修理A0605

確かにかなり擦り減っていますので交換が正解ですね(^^)

小指芯に対して革が余り気味なのでピシッとさせる為に革を1cm程カットします。

ミット修理A0605

画像のカットでは物足りなかったのでさらに5mm程カットした後ヘリ革を装着しました。

ミット修理A0605

最後に紐通しの穴を開け、革紐を通したら完成です。

ミット修理A0605

まとめ

今回もミットを大切にするクライアントの思いに応える事が出来大満足です。

出来るならこのまま修理せずに使い続けられたらいいのですがまた修理が必要な日が来るような気がします。

私の修理テクニックはこのミットにより、かなりレベルアップさせて貰っています。

高校野球が終われば次のステージは新しいミットでプレーする予定です。

その時が来るのは寂しいですが最後まできっちりと付き合おうと思います。

ご清聴ありがとうございました。

またお会いしましょう。