ミット修理 補強編
フルメンテナンス
皆さんグラブ弄ってますか?私は今日も弄ってますよ(^^)
さて、本日の修理は久保田スラッガーの硬式オーダーミットです。
ミットと言えばハタケヤマが有力ですが久保田スラッガーのミットもなかなか秀逸で癖が無いポケットとコシのある革質で結構いい感じで音がなります。
ポケット自体はやや浅めで使い込んでもそれほど深くなり過ぎないのもおすすめのポイントです。
今回は使い込んで少しくたびれたミットをサブミットにするのでフルメンテナンスして欲しいとの依頼でした。
2個目のミットがだいぶ馴染んできたのでエースミットをチェンジするそうです。
ちゃんと計画的に次のミットを準備するというプロのような考えのお父さんです。
ポキポキ音がする
さて実際にメンテナンスしていきますがお客様より親指の芯あたりからポキポキ音がするという話を伺いましたので芯の確認を行います。
ただ経験上プラ芯が折れている事は間違いないでしょう。
まずは関係ないウェブ周り以外の紐を全部外していきます。
で、バカ~んっと捕球面をめくればミットの芯が顔を出します。
むむむ、結構内部は荒れてますね(^^;
グリスも水分が飛んでカチカチの炭のようになっています。
こんなのが3~4個転がってましたので速攻で除去します!
次にグリスも古くなっているので交換します。
専用のマイナスドライバーで根こそぎグリスを剥ぎ取り新しくグリスを塗ります。
あんな汚いグリスカスがあると思うとモチベーションがた落ちですのでこのグリス交換だけでも価値ありますよね。
で、ぱっか~んと芯というかパンヤを取り出します。
キャッチャーミットは結構バラバラになるのでメンテナンスのし甲斐があるのです。
目的のプラ芯を取り出してみます。にゅ~~~~~~~~~~っと出せば~~~~~
パッキ~~~~ん!!!と割れていました。
やっぱりね(^^)
で、完全に自己流修理方法ですがこれが一番確実で効果が高い修理方法だと自負しています。
ステンレスなので強度があり、なおかつ柔軟性もあり、重量も軽量であり、安価であり、早く修理出来る。
これ以上の修理素材は無いと思います。
ちなみに以前、オリーブガイナーズの捕手の方のミットもこの方法で修理しましたが「最高です!」との評価をいただきましたのでプロお墨付きなのであります(^^)/
実際はもっとビニテをぐるぐる巻きにしますので強度抜群です。
これを分厚いパンヤの中に戻してタコ糸で縛り上げるので針金で怪我する事はまずないでしょう。
ポケットのへたりを救え
あと、長年の使用(と言っても2年くらいですが)でポケットが弱ってきたとの事ですので革を1枚入れて補強します。
最初分厚い革をそのままいこうかなと思ったのですが50gも重くなったのでちょっと重すぎるなと思い、革を漉きました。
ただひたすら革包丁で・・・
しんど~~~~!結局20gUPで済みました。
で、無事革全面を漉けたので革紐通し用の穴とグリスを塗ってまたミットの中に戻し、ステッチの解れを直したら完成です。
まとめ
修理は満足度が高く、やって良かったといつも思うのですが特にキャッチャーミットは奥の奥まで修理出来るので一番気持ちの良い修理が出来ます。
全国の「もうボロボロだし捨てようかなこのキャッチャーミット」と思っている方は一度ご連絡下さい。
ピカピカにしてお返ししますよ(^^)/
ディスカッション
コメント一覧
ハタケヤマのキャッチャーミットの指芯が厚いので薄くして欲しいのですが可能でしょうか。
コメントありがとうございます。
スパムコメントに埋もれて皆様の真のコメントに気づきませんでした。
大変失礼しました。
可能ですのでミットを送ってください。